
フォアヘッド・タッピングとは、Forehead=額(おでこ)をTapping(とんとんたたく)ことで、思考をリフレッシュすることができる技術です。
「目の前の甘いものを食べたいけど食べちゃいけない!」というような自制心によるストレスを減らすテクニックとして、アメリカのタフツ大学の精神医学教授スーザン・B・ロバーツ博士が提唱しました。
フォアヘッド・タッピングの効果~こんな時にやってみよう
- 思考で頭が同じところをグルグルしているように感じる時
- イライラしてやけ食いしそうになった時
- 怒りがおさまらない時
- 家に帰っても仕事が頭から離れない時
- 眠りたいのに、考え事が頭から離れない時
- 短時間できもちをきりかえたい時
フォアヘッド・タッピングのやり方

①どちらか一方の手の5本指を広げて、自分のおでこにおく
②5本の指で、1秒ごとにおでこを軽くたたく
③10秒ほど続ける
出典:山口創「皮膚はいつもあなたを守ってる」,草思社,P139
優しいタッチで、同じリズムでくりかえすのがポイント!とても簡単なのに、不思議なくらい、頭がすっきりします。その理由は……
簡単なタッチでストレス解消になる理由
脳のワーキングメモリーには限りがある
ワーキングメモリーは、作業や動作に必要な情報を一時的に記憶したり処理する能力のこと。
頭の中にある「まな板」のようなものです。
お料理をする時、必要となる食材は、冷蔵庫や食糧庫からもってきて、調理するのが「まな板」の上ですよね。
まな板の上に食材がたくさん並んでいると、作業もできません。
このとき私たちは「やらなくちゃいけないことで頭がパンパンなのに作業がはかどらない」とストレスを感じます。
たとえば「ストレスで甘いもの食べた~い!」「でも、食べたらまた太っちゃうから我慢しなくちゃ!」という二つの思考がぶつかっているだけでも、ワーキングメモリーはいっぱいになってしまうようです。
頭のまな板はあまり広くはない、ということですね。
ワーキングメモリーは、外界から入ってきた感覚情報などを、それが消えた後に数秒から数十秒の間、短期記憶として保持し、それを用いて他の認知機能を実行する為の、脳の機能である。短期記憶の意味で用いられる事が多いが、本来は純粋な短期記憶ではなく、それを用いて他の認知機能を実行したり、記憶内容に操作を加えたりする為の機能を指す。
出典:脳科学辞典 平林 敏行 https://bsd.neuroinf.jp/wiki/ワーキングメモリー(2023)
イライラを追い出す触覚の刺激
すぐにいっぱいになってしまうワーキングメモリーの特性を逆に利用するのがフォアヘッド・タッピングです。
ワーキングメモリーに関わるのは脳の前頭前野という部位で、おでこ側にあります。
おでこにトントンとリズミカルにふれる触覚刺激が加わると、脳はその刺激について情報を集めようとします。
すると、タッチの感覚でワーキングメモリーがいっぱいになり、さきほどまで囚われていた様々なイライラがおいだされていく、という仕組みなのです。
アーユルヴェーダでは五千年前からおこなわれている

アーユルヴェーダとはアーユル=生命の、ヴェーダ=科学。
インドやスリランカで五千年前から続く伝承医学であり哲学です。
その中でおこなわれている「シーロダーラ」というケアをご存じでしょうか?
おでこ(第三の眼/第六チャクラ)にオイルをたらし続けるケアで、脳をリラックスさせストレス軽減につながるといわれています。
目的も内容も違うものですが、脳科学が進歩するずっと以前から、おでこへの優しい刺激がストレスを洗い流すことが知られていただのですね。
フォアヘッド・タッピングをおこなう時に、天界から温かいしずくがおちてくるようなイメージで、優しく美しくトントンしてみてはいかがでしょうか?
まとめ
フォアヘッド(おでこ)タッピング(とんとん)は、自分でいつでも簡単にきもちをきりかえることができるお手当のひとつです。
五本の指で優しくトントンするだけで、思考の焦点が触覚へとうつり、ワーキングメモリーが整理されます。
触覚刺激によって脳がリラックスするセルフタッチケアのひとつです。
タッチケアの心地よさを体験したい方はお近くのタッチケアコミュニティEHSへどうぞ!











