バタフライハグとは?

バタフライハグ(Butterfly Hug)は、
災害支援や心理ケアの現場で使われてきた「自分で自分を落ち着かせる」セルフケアの方法です。
EMDR(心理療法)の専門家たちによって考案され、
現在も世界各地で「安心を取り戻すための方法」として活用されています。

※EMDR=Eye Movement Desensitization and Reprocessing(眼球運動による脱感作と再処理)とは
EMDRは1980年代後半に、トラウマの治療のために、アメリカの心理学者フランシーン・シャピロ博士によって開発されたメソッドです。

バタフライハグの効果

胸の前で腕を交差してやさしくタッピングするだけで、自分で自分を安心させる効果が知られています。
このような時におすすめです。

  • 不安、怖さを感じた時
  • 辛い時
  • ミスした時、ショックをうけた時
  • 緊張した時、動悸がする時
  • イライラや感情がゆれる時
  • 安眠したい時
  • 人前に出る時
  • 理由はわからないけれど心がザワザワする時

バタフライハグの由来

災害支援の現場から生まれた方法

1998年頃にメキシコで大規模災害がおこりました。当時、被災者が非常に多く、セラピストが一人ずつ対応できないことから、子どもから大人まで、安全に使えるセルフケア方法が必要でした。

そこで考えられたのが、専門家がそばにいなくても本人が自分で落ち着ける方法=バタフライハグです。

メキシコの心理学者・EMDRトレーナーであり、災害・集団トラウマ支援の専門家であったルシア・アルティガス(Lucina Artigas)博士と イグナシオ・ハロ(Ignacio Jarero)博士が中心となり、EMDRで使われる「両側刺激(左右交互刺激)」からうみだされました。

胸の前で腕をクロスした姿が蝶(バタフライ)の羽に見える…左右交互のタッピングが羽ばたきのように見える…というところから、バタフライハグと名付けられました。

災害支援(地震・戦争・難民キャンプ)・医療現場・教育現場・子ども支援・不安・緊張のセルフケアなど、現在でも世界中で使われ続けています。

バタフライハグのやりかた

① 姿勢:
椅子に座るか、立ったままでもOK。背すじは楽に伸ばし、足は床につけます。目は閉じても、半開きでも大丈夫。

② 手の位置:
両腕を胸の前でクロスして「自分を抱きしめる」ような形にします。

右手は左肩(または左鎖骨) 
左手は右肩(または右鎖骨)へ

※二の腕や胸の上でもOK。自分が一番落ち着く部位に手をおきましょう

③ タッピング(左右交互):
ゆったりと腹式呼吸をしながら、
右手・左手を トントントントン… と4回ずつ交互にやさしくタッピングします。
赤ちゃんを寝かしつけるようなイメージで、優しいタッチでゆっくり(1秒に1回くらい)トントンしましょう。

④ 触覚に集中する

「ここは守られていて、安全な場所」というきもちで
心地よいイメージ(花・光・自然など)をするとさらに効果的。

※ 触覚や「今ここ」に集中しようとしても嫌な記憶がひろがってしまう場合は、中止しましょう

⑤ 時間:30秒〜2分程度。
自分の感覚でもういいな~と思うまで。
効果を感じられるまで長時間続けるのはやめておきましょう。

なぜトントンだけで効果があるの?

私たちが不安や緊張を感じている時、意識が過去や未来にとらわれていることがよくあります。

そんな時は肌にふれることで「今ここ」に意識を戻すタッチケアが有効です。

また、左右交互への優しく一定リズムでの刺激が、脳に「今は安全で、安心してよい時間である」ということを伝える役目を果たします。

寝かしつけのときに、自然に背中をトントンするような軽さとリズムで、心が落ち着くことは、誰もが経験していると思います。

右脳から左脳へ心地よい刺激のキャッチボールをおこなうことで、脳がリラックスモードへと導かれるのです。

さらに、自分という完全に安心できる人からの刺激であるということや、
胸に手をあてることで呼吸に意識を集中しやすくなり、だんだんと深く穏やかになっていく呼吸を感じながら、心を落ち着かせることができるのです。

落ち着いてきたら、花まるタッチ®で幸せホルモンUP♪

バタフライハグと同じように、花まるタッチ®も自分で自分を落ち着かせることができるお手当法です。

花まるタッチ®の場合は、優しい言葉をかけながら、心地よいタッチで、幸せホルモン・オキシトシンが増える効果も期待できます。

ただ、ショックを受けたばかりの時や、心が乱れている時には、愛のあるタッチが難しいこともありますね。

そんな時はまずバタフライハグで落ち着いた心をとりもどしてから、花まるタッチ®で幸せホルモンを増やしていただければと思います。

セルフタッチは、自分を大切に想い、必要だと感じるところにやさしく手をあてることが一番大切です。

それができれば「今、ここ、わたし」をとりもどし、自然な笑顔が戻ります。

バタフライハグと花まるタッチ®、相性抜群です。

いざという時も、思いだして試してみてくださいね。

花まるタッチ®のやりかた

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